概要
物体の周りに配置したたくさんのカメラで撮影した映像などからシーンの時間をとめて注目物体を見まわすことのできるバレットタイム映像を簡単に作成する技術を研究しています。
従来技術
カメラの3次元位置、シーンの3次元復元を行い、それらの情報をもとに注視映像を生成します。
優位性
3次元情報を推定することなく、画像の見た目の類似性から注視画像を生成できます。
特徴
本研究では、多視点からシーン中の注目点を画像中心に固定したまま見まわすことのできる注視映像(バレットタイム映像)を3次元情報を使わずに生成する技術を研究しています。
■従来技術の問題点
カメラの3次元位置とシーンの3次元情報をもとに、注視画像を生成するため、3次元情報を推定(取得)しにくいシーンに適用することが困難でした。
■本技術の利点
3次元情報を用いずに画像の見た目のみを比較することで注視画像を生成できるので、シーンに依存せず様々な応用に利用することができます。
例1)スマートフォンなどで撮影した動画から手軽に注視映像を生成
例2)テニスコートに配置したカメラから撮影した映像から注視映像を作成してスイングフォームのチェック
実用化イメージ、想定される用途
・インターネットショッピングでの商品の疑似3次元表示
・スポーツシーンのハイライト再生
・スポーツのコーチングシステム
実用化に向けた課題
・精度、安定性の向上
・ユーザーインターフェースの開発
研究者紹介
菅谷 保之 (すがや やすゆき)
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 准教授
researchmap
研究者からのメッセージ(企業等への提案)
この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2020年09月23日
最終更新日:2020年09月23日